危なくて…でも甘い放課後
Prologue 邂逅
『やめてください…』




混み合う有楽町線の車内で微かな女性の声がする




『おい、てめぇ人の女に手を出してんじゃねえぞ?』




『なんですか?』




180センチ以上の大男が俺の腕を掴む




『なにをしているんですか?』




俺は落ち着いて再度尋ねる



ガンを飛ばしても向こうは眉をピクリともさせない




『ちょっとツラを貸せ。駅員室に行くぞ』




『何様のつもりだ!』




やっぱりキレることにした



『俺に何の恨みがあるのか。説明してもらおうじゃないか!?あん?』




相手は自分と似たような体格をしており喧嘩をしたらどっこいだと思う




『何度も言わせるなよ?テメエが俺の目の前で、俺の女に手を出した』




『俺の女?誰だよ』




『つべこべ言わず駅員室まで来い!』
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