危なくて…でも甘い放課後
武田平蔵警視は生活公安部の部長。人望と人情に厚くかつて刑事部でも剛腕を振るったことでも有名な江戸っ子刑事




『武田警視が俺になんの用かな?』




『分かりません。ただ、今朝「瀧澤を武田の所に呼んでください」という電話が入ってきたもので』




そうか、と答えるとコーヒーを半分ほど飲んで2軒隣の部長室の前に立った




久し振りに入る部長室に少し緊張した




コンコン




『どうぞ』




『失礼します』




重厚な木のドアを開けると書類を整理していた武田警視がいた




『少年総務課の瀧澤です』




『おお、瀧澤君か。座って』




『いえ、大丈夫です』




『いいから、いいから』




これ以上の応酬は望まなかったので素直に座った




『えっと…』




『今日君を呼び立てたのは、一つの案件を担当して欲しいからだ』


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