危なくて…でも甘い放課後
カジュアルな服装を着てリビングに降りる




こっちを見た瑞希は顔を顰めた




『喧嘩でもしたの?』




『ん?』




『頬が思いっきり切れてるし』




『急いでたから切ってしまった』




『まったく…』




やっと出血が収まった




瑞希は呆れかえっていた




もう11月も下旬になり瑞希も冬着を着始めた




俺もワイシャツ一枚だけでは寒いなと思ってセーターを羽織った




『じゃ、行こう』




瑞希を車に乗せて日本橋の三越本店に向かう




車中は相変わらず無言で、空気に耐えかねた俺が音楽を付けた
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