危なくて…でも甘い放課後
『そうか?』




『うん。一口ちょうだい』




『これはだめだ。ウォッカと度数は同じだけど、高いんだぞこれ』




『関係ないじゃん…ねぇ、一杯ちょうだい?』




上目遣いの瑞希には勝てない




『分かったよ…だけど、この前みたいになっても俺は責任取らないぞ』




なったらなったでノープロブレムだけど




グラスを瑞希に渡すと一気に飲みほした




『おい!コニャックはそういう飲み方じゃないぞ!第一、喉が痛くなるぞ!』




元来香りを楽しむためのコニャックだが今は香りはどうでもいい。49度の酒を一気飲みしたら喉が痛くなると思うが…




『ん?』




『お前、意外と酒強いんだな』




『そうだけど?』




全然酔う様子がない




空になったグラスにコニャックを継ぎ足してソファに座りなおした




披露宴の招待状に同封されていた、見たかった映画のDVDを見ることにした
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