危なくて…でも甘い放課後
『渡邉さん、南沢警察署に出向きますので。後はよろしくお願いします』




渡邉雄大警部補は三年年上で新人研修の際に同じ部屋だった人




馬が合い、よく飲みに行く仲




『どうした?』




『丸援です。部長からの命令なもんで』




『へぇ。ま、がんばれ』




『行ってきます』




スーツを着て地下の駐車場に向かう




用意されたパトカーで南沢警察署に向かう







車に乗ること30分、二年前に新調された南沢警察署庁舎が目に映る




『到着しました』




制服の若い運転手が言う




『ありがとうございます』




庁舎に入ると警察手帳を見せる




どうぞこちらへ、という婦警の案内で取調室に向かった




お金が欲しくて体を売った女子高生、という典型的なパターンだった




マニュアル通りにことを進めればいいやと思った
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