危なくて…でも甘い放課後
車中は小早川巡査が瑞希に質問攻めにしていた




『楽しそうですね』




『ええ』




『誠君とは同じ大学だそうで。法学部ですか?』




『はい。彼は裁判官になりましたけど…』




『まだ、司法修習を終えたばかりですよ』




『あ、そういえばそうでしたね。彼はエリートでしたからねぇ』




竹中誠は法学部の卒業試験を首席で卒業した…俺は並みだったけど




『あっという間に最高裁の判事に昇進しますよ。彼は』




その後も適当な会話をつづけて学士會舘に到着した




祝儀袋を受付に預け、瑞希も記帳した




小早川親子と分かれ後ろの方の席に着席する




周りを見渡すと学生時代の友人や恩師がいた




『瑞希、ちょっと俺の隣にいてくれない?』




無言で俺についてくる
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