危なくて…でも甘い放課後
Chapter 4 危険な放課後

いよいよ北風がスーツを通り越して肌を容赦なく痛めつける季節となった




デパートのギフト商戦が一段と激しくなった昨今




ウォームビズだがなんだかで、庁舎の暖房が19度に設定されている




『おはようございます。寒いですねぇ』




『中と外で余り温度差がないとはね』




いつもの仕事を始める




いつものように雑談を挟みながら事務仕事を片づけた




帰宅したのは午後6時で瑞希はまだいなかった




『男とどっか行ってんだろ』




一人で出来合いをチンして食べた




やっぱり瑞希の手作り料理が食いたい




NHKのニュースを見ながら熱燗を飲む




警察病院で健康診断をした際、25歳で肝硬変になりますよと警告されたばっかり




診察結果の紙を箪笥の上に置きっ放しにしといたら瑞希に読まれたなぁ…




プルルルル
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