危なくて…でも甘い放課後
『はい』




『瀧澤さん?小早川です。今すぐ本庁に来てください!』




『どうかしたの?』




『後で説明します!着のみ着のままでいいです!とにかく急いで本庁舎の10階の大会議室に来てください』




こんなにも慌てている小早川巡査は初めて




脱ぎ掛けだったワイシャツのボタンを閉めて、脱ぎ捨ててあったスラックスをはいて庁舎に向かった




10階の大会議室に到着すると、久し振りに見る刑事部の連中がうろうろしていた




『どうかしたんですか?』




呑気にこんなことを口にした自分を恥ず…武田警視正に思いっきり睨まれた




『そこに座れ』




万年巡査部長のおっさんが叫んだ




隣に座ってきた小早川巡査に何があったのか聞いた




『なんかあったの?』




『誘拐事件です』




『生安部の人間も招待するほど人手に困っているみたいね』
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