危なくて…でも甘い放課後
現在午後9時。外は真っ暗でクソ寒い




小早川巡査は庁舎内の売店でコーヒーとおにぎりを買ってきてくれた




『寒いですねぇ』




『寒い…でも、瑞希はいったいどんな所に監禁されているんだろう』




『無事であることを祈りましょう』




本気で瑞希のことが心配だ。先日風邪をひいて治ったばっかりの病み上がりの身にこんな災いが降りかかるとは不憫すぎる




「あ~、こちら武田、瀧澤、小早川両名応答せよ」




無線から音が聞こえたので応答する




『はい』




「二人はそのまま待機せよ。仮眠を取っても構わないが我々の呼びかけにすぐに反応できるようにしておいてくれればいい」




『了解しました』




無線を切って、椅子を倒した




『待機だそうで』




『顔見知りの男女二人が同じ車内で夜を明かすなんてね…』




『何を急に言い出すんだ』
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