危なくて…でも甘い放課後
庁舎のトイレで用を足し、車に戻ってエンジンをかけた




『トイレは大丈夫?』




『OKです』




駐車場から車を出し、首都高を南下した




二菱物産第一倉庫は羽田空港に程近い倉庫群の一つだった




普段は3分おきに出発している飛行機が一機も発着されていないのも異様な光景だった




『あれでしょうか』




『そうだな』




二菱物産のマークと1が描かれている倉庫




羽田空港から漏れる光と水銀灯が辺りを薄暗く照らす




『瑞希ちゃんは無事でしょうか』




『そう祈るしかない…』




車で何分か待った




武田警視正を乗せたであろうクラウンが到着した
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