危なくて…でも甘い放課後
『はい』




『よお…武田さん』




『武田?俺は武田じゃない。まず、名乗ってもらおう』




『ふざけるなよ…こいつがどうなってもいいのか?』




『こいつ…?』




自分で自分の背筋が凍りつくのが分かった




『今二菱物産の第一倉庫にいる。君はいったいどこにいるのかな?』




『武田を出せ。武田平蔵だ』




『武田平蔵は今はここにいない。伝言ならば承ろう』




『二菱の倉庫にしたのは間違いだ。こんなところで身代金の受け渡しをさせるなんぞ俺はバカだった』




『それで?君はどこにいるのかな?』




『ただで教えてあげると思ったら大間違いだ。ヒントを与えよう』




『ヒント?』




『問題を出すからそれに答えていってくれ。君たち警察官もストレスが溜っているだろう。気休めにどうぞ』




『ダイ〇ードかよ…。ていうか、今すぐ場所を教えろ!』




『武田じゃなくてお前が金を持ってこい』
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