危なくて…でも甘い放課後
『あぅ…あんた…なんで…』




『余計な心配させやがって…』




制服からネクタイとジャケットを取った姿、すなわちワイシャツと短いスカートだけ




『寒かったろう…』




力なく瑞希が頷いた




俺は来ていたコートで瑞希を包んだ




『折角の所を申し訳ないが、おいお前のベンツを借りてくぞ』




『兄貴、こいつらはどうしますか?』




『まあ、バラしとけ』




『分かりやした』




グロックを取り出したかと思うとマジで装填しやがった




もう終わりだ…




血の気が失せた瑞希を俺と小早川巡査が挟むように川の字に並べられている




小早川巡査は瑞希を覆うようにした




俺も警察官最後の職務として同じことをした




パシュッ!
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