危なくて…でも甘い放課後
『私が思うに、援助交際に手を出す高校生って言うのは二パターンあると思うんですよ』




『というと?』




『私みたいに単純にお金が欲しいパターンと瑞希ちゃんみたいに、まあ推測ですけど、誰でもいいから誰かしらと一緒にいたい』




『誰かしらと一緒にいるとは?』




『私の場合、ご飯食べてラブホ連れて行かれて深夜帰宅。それで終わりでしたが、瑞希ちゃんは宿泊もしたんじゃないでしょうかね』




『随分生々しいな』




『まあ本人に聞かなきゃ分かりそうにありませんが』




お茶を一杯口にしたところで医者が出てきた




『もう問題ありません。もう松村さんも帰宅して結構ですよ』




『そうですか。ありがとうございます』




『よかったですね。それでは私はもう失礼します』




『いろいろありがとう。送って行こうか?』




『大丈夫ですよ。瀧澤さんは瑞希ちゃんのそばにいてください』




『私なら大丈夫です。一緒に帰らないんですか?』




後ろから瑞希の声がした




『あ、大丈夫か?』
< 168 / 205 >

この作品をシェア

pagetop