危なくて…でも甘い放課後
『風呂入ったら?』




リビングでボーっとしている瑞希に声を掛けてみた




瑞希はゆっくり俺を見て無言のまま風呂場へと消えた




人に入浴を勧めたら自分も入りたくなった




瑞希と同じ浴槽に入りたいと思ったが入ったとたんに殺されそうなので風呂が明くのを待つことにした




寝まきを用意して浴室の前の客室でテレビを見ながら待っていた




『あがった』




いつものように無愛想に呟いた




『制服はどうした?』




『なんで?』




『クリーニングに出さない?』




『…出す?』




『いや、俺に訊かれても…というか学校はないのか?』




『昨日が終業式。もう冬休み』




『そう。もう寝るか?』




『寝る』
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