危なくて…でも甘い放課後
もう縁起でもないだのを言う気もなくなった







『君のところで預かっている松村瑞希は俺の実子だ』







予想だにしなかった告白




確かに目元が似ているような気が…




『そうだったんですか…』




『瑞希には辛い思いをさせてしまった』




『といいますと?』




『俺はおそらく今で言う虐待?をしてきたのかも知れないな』




ガチでショッキングな内容だった




生唾を飲み込んで彼の話を聞いた




『一種を受けて受かって入庁しても周りの連中が次々と昇進するのに俺は一人取り残された』




『そうですか』




『ストレスがたまる毎日だった。特に刑事部だからな。家に帰ったら酒を飲んで女房や瑞希に手を挙げたらしい』




『らしい…ですか?』
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