危なくて…でも甘い放課後
もしかして




俺の横でやめてくださいと声を上げた女が…




痴漢冤罪…?




駅員室に連れられたら一巻の終わり




『拒否する』




そう言うと、列車が池袋駅に滑り込んだ




『え~池袋、池袋。お出口は右側です』




ドアに寄りかかっていた俺は大男に押されて開いた扉から転げ落ちそうになった




『どうかされましたか?』




すべてを悟った駅員は、マニュアル通りの言葉を発した




『見ての通りだ。こいつは痴漢だ』




『違う!俺は何もしていない!』




『駅員室まで来ていただけますか?』




あくまで冷淡な駅員も大男側に加勢する




周囲の人間の視線が絶対零度を下回りそうな勢いだったので諦めて、ついていくことにした




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