危なくて…でも甘い放課後
『違う…私と武田平蔵のこと』




『警視庁の刑事は、いくらでも調べられると思ったら大間違いだ』




『は?』




『いや。この国の警察はやることなすこと法律で定められている』




『それで?』




『捜査上必要最低限において、人のプライベートを調べることができる』




『で、調べたんでしょ?』




『いや。そんな権限は俺にない』




『で、どうなのよ』




『どう?』




『だから、お父さんとお母さんにどこまで知ってるの?』




『ほとんど』




『え…?』




『お見通しなんだよ』




俯いて黙りこくった




『法律で縛られているけど、警察機構をなめんなよ』
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