危なくて…でも甘い放課後
『ところで、なんでこんなことしたんだ』




『お金が欲しかったから』




『親からもらった体を見ず知らずの野郎に売って喜ぶと思うか?』




彼女は黙りこくった




その後の質問にも一切答えず、時間切れとなったので切り上げた




今日は自信を持って部長に書類を提出できる




『もう二度と会うことはないと思うが、保護観察の後は潔く生きろよ』




そう言って部屋を後にした








本庁に戻って武田警視に書類を渡すと




『そうか。ご苦労だった』




『はい』




『ところで…』




部屋から出て行こうとした俺を呼び留め




『なんでしょう』




武田警視は珍しく弱々しい声で話す




『松村瑞希はどんな娘だったかね』
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