危なくて…でも甘い放課後
『で?名前は?仕事は?』




ここは駅員室




仏頂面の刑事が聞いてくる




『答える必要はない。俺は何もしていない』




『観念して罰金を払えば自由の身な…』




夏の星座にぶら下がって~♪上から花火を見降ろして~♪




おっさんのくせにaikoかよ




刑事の携帯が鳴った




『はい。平山…』




刑事は部屋を出ていき、俺は一人になった




『ヤバいな…』




独りになった部屋で呟く




数分経って刑事が戻ってきた




『もう戻っていいそうですよ。申し訳ありませんでした』




今までの傍若無人な態度とは違い、人畜無害な表情で頭を下げた




『ふざけんな』
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