危なくて…でも甘い放課後
『何してんのよ!早く開けなさいよ!』




ドアをどんどん叩く奴がいた




解錠してドアを開けると




『そんなにドアを叩くなよ。壊れるだろ?』




『鍵を貰い損ねた。だから、電子ロックで入ろうとしても番号が分からない。携帯で聞こうと思って、何度も電話しても出ないし』




『番号は906F902だ。よく覚えておけ』




『はいはい』




松村が家に入るとドアを閉めた




時計を見ると午後10時を回っていた




『いつもこんな時間まで遊んでいるのか?』




『そうだけど?』




『はぁ』




溜息をついて見せた




『ねぇ。お風呂はどこ?』




『二階の南の廊下の奥』




『覗かないでよ?』
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