危なくて…でも甘い放課後
『覗かねえよ。服はどうするんだ?』




『これを着る』




『俺の服でも着れば?』




『いい』




『遠慮するなって』




そのあと、着る着ないの押し問答が続き




『分かったわよ』




松村の方が折れた




風呂に案内して俺も自分の部屋に戻る




しばらくボケっとしているとドアをコンコン叩く音がした




『上がったよ』




サイズが合わず、ダボダボのズボンとTシャツを着た松村がいた




濡れた茶髪と首に巻いた白いタオルが美しく見える




『すっきりしたか?』




『まあ』




『もう寝るのか?』




『うん』
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