危なくて…でも甘い放課後
寝ぼけ眼だった俺は事態が理解できなかった




『瑞希、お前何してんだ?』




『な、何って何よ?』




瑞希は顔を赤らめていた




『なんで俺の上に跨ってたんだ?』




『それはその…今1時だし、起こそうと思って』




『んなら、違う方法があるだろう』




『か、勘違いしないでよね!声をかけても起きなかったからぶん殴ろうと思って体を近くに持っていっただけなんだから』




『1時!?』




瑞希の最後の方の言葉は闇に消え、今1時だということに驚いた




『ちょっと、人の話を最後まで聞いてよ!』




叫ぶ瑞希を尻目に、大慌てでシャワーを浴びてスーツに着替える




『じゃ行ってくる。飯は適当に食っといてくれ』




『あ…』




瑞希がクスクス笑っていた




『え、何?』




『クリーニングの札が付いてるよ?』




背広の襟を見ると確かに付いていた




『こりゃどうも』




『行ってらっしゃい』




始めてみる瑞希の笑顔だった
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