危なくて…でも甘い放課後
『どうして?』




『いつまでも過去ばかりを見てても前に進まないじゃん。また新しい恋の種を探してくるよ』




酒が入っているからかもしれないが、いつもと違うことを言ってる




『そうか。じゃあ、タクシーで帰るか?』




『お願い…後、今日は楽しかったよ?また逢おうね』




『そうだな』




そう言うと早紀は俺の頬に軽く唇を触れさせた




呼んでおいたタクシーに早紀を乗せて出発させた




『彼女?』




『うぉ!』




足音一つ立てず一階に降りてきた瑞希が突然聞いてきた




『驚かすなよ…』




『彼女を家に連れて遊ぶんだったら知らせてよね?』




『別に…そういうわけじゃ』




『バカね。25の男が女を連れてきても別に驚かないのに』
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