危なくて…でも甘い放課後

ピピピピピ…




『もう朝か…』




うるさくなる目覚ましを止めて眼鏡をかける




ベッドサイドに置いてあるライトを付け横を見ると




『あれ、瑞希もう起きたのか…早いな…』




布団は抜け殻になっていた




部屋を出て一階に降りると何やら香ばしい匂いが立ち込めていた




台所を覗くと瑞希がエプロンを着て一生懸命に料理をしていた




『おはよう。朝から忙しいねぇ』




無視しているのか本当に聞こえないのか瑞希は俺に目もくれなかった




さらに近寄って見ると




『あ、起きたんだ』




『おはよう。朝から忙しそうだね』




もう一度言ってみた




瑞希は特に表情も浮かべず調理に戻った
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