危なくて…でも甘い放課後
突っ立っててもつまらないので、カウンターにある出し巻き卵を食べようとしたが




『あ!触らないで!』




声を張り上げる瑞希




『あ…悪い。てか、俺の分はないの?』




『それ、お弁当用…。余ったら食べていいけど…』




『どうせ、余るだろ。一つ頂くよ』




『汚い手で触らないで!…取るなら箸にして』




なんだ結局食ってもいいんじゃん




このだし巻き卵が意外と美味い




瑞希に邪魔邪魔言われながらやっとの思いでコーヒーを淹れられた




カウンターを挟んで瑞希と向き合うようにして座る




『毎日こうやって弁当作ってんのか?』




『悪い?』




『いやぁ、律儀だなぁと思って』




『ぼけっとしてても朝食は出てこないよ?』




『手伝えってこと?』
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