危なくて…でも甘い放課後
『何この味噌汁!?しょっぱ!』




瑞希は俺謹製の味噌汁を一口飲むと咽た




『悪かったな…お湯足すか残したら?』




『お湯足してくる』




そういうとキッチンの方に消えた




そんなにしょっぱいか?




戻ってきた瑞希のみそ汁を見ると色が薄くなっていた




『ちょっと飲ませて』




『は?』




『どんくらい薄くしたのか味見してみたい』




最初は躊躇っていたが無言のまま茶碗を渡してきた




『これ、水だろ…』




『これが普通』




瑞希と一緒になるといろいろ勉強になるな…




特に会話もなく淡々と朝食を済ませてそれぞれ別行動になる




二階に戻った俺はシャワーとか髭剃りとか歯磨きをしようと思ったが洗面所が塞がれていた
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