危なくて…でも甘い放課後
電気をつけて眼鏡を装着すると怒りに満ちた瑞希が映った




『おはよ…朝からお忙しいようで…』




『挨拶なんかしてる場合?』




『瑞希…お前どうしたんだよ。なんか嫌なことでもあった?』




『おおありね。忘れたとは言わせないよ』




昨日のことか…正しくは今日未明




『人を怒鳴り散らす前にお前も謝った方が良いんじゃないか?』




『なんでよ。こっちは被害者なのよ?』




『それはどうだ…』




『か弱き女子に手を出すあんたは不届き者よ』




『お前の記憶の中では何があったことになってんだ?』




『引越しの作業に疲れてちょっと寝ていたら、あんたが襲ってきたのよ!』




『酒を飲まなかったか?』




『お酒?少し飲んだけど…』




『少し?ふざけんなよお前…一本20万のウォッカを半分も飲みやがって』
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