危なくて…でも甘い放課後
素っ気無い返事を聞きながら味噌汁を啜る




『ところで、瑞希はなんか部活に入ってる?』




首を横に振る




『そう』




無言のまま永谷園の茶漬けと塩辛味噌汁(瑞希のは希釈されてる)を頬張る




『ごちそうさん』




瑞希は無言で食器を流し台に置いていった




そして昨日のように大きい方の洗面所を占拠した




出る間際になって




『送る』




『いい』




瑞希の答えを無視して俺は彼女を車に乗せた




『いいっていってるのに…』




『護国寺までだったら送ってあげる。俺もそのまま職場に行けるし』




またもや瑞希は窓の外に視線を移した
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