危なくて…でも甘い放課後
その日の業務は非常に疲れるものだった




24とはいえ一つ20キロ以上ある箱を何個も動かしていては腰は痛くなる




残業組の渡邉警部補を尻目にさっさと退庁する




今日は昨日のお詫びと銘打って瑞希をレストランに連れて行こうと思う




ディナードレスを持っているのかは知らないが、ついでだから買ってあげよう




というわけで瑞希には新宿駅で待ってもらっている




西口の駐車場に車を停め、駅構内に入った




瑞希は小田急の出口の近くの柱に寄りかかって待っていた




ジーパンとチュニックという組み合わせはそこら辺にいそうだが、瑞希は見事に着こなしていたと思う




『よっ』




柱から1メートルほどのところで声をかける




『今日は何で?』




柱から身を起して俺に尋ねる




『いいからいいから』




瑞希をデパートに案内する
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