危なくて…でも甘い放課後
Chapter1 再会

まさかの…

あれから一年半ほどが過ぎた




今は秋風が心地よい十月の半ば




俺は巡査部長から警部補に昇進した




いつものように桜田門駅から警視庁本庁舎に向かう




自分が所属する生活公安部少年総務課に足を運ぶと




『瀧澤さん、おはようございます』




『おはようございます』




生活公安部一の美人と謳われる小早川玲奈巡査がコーヒーを持ってきてくれた




インスタントをお湯で溶かしただけの代物だが、彼女が持ってきてくれたのなら結果オーライ、ブルーマウンテンの様にも感じられる




『コーヒー淹れました~』




『お、サンキュー』




年が近いせいもあってか親しく話せる




ちなみに、課の中で自分をさん付で呼ぶのは彼女だけだ




『あ、そうそう。武田警視がお呼びでしたよ?』




『武田警視?』
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