危なくて…でも甘い放課後
『スーパーで買ってる』




『金はどうしてるんだ?』




『何?』




どうせ援助で稼いだ金だろと俺にバカにされると思った瑞希は不機嫌な顔をした




『稼ぎの窓口がないお前はいつかそこが尽きるはずだ。それに生活費なら俺も手当てを貰ってるから、お前が出す必要はないぞ?』




『そうなの?』




調理の手を止めて瑞希が訊いてくる




『ああ。だから、今日からは買い物するときは適当に俺から金を貰ってくれればいい』




分かったと瑞希は頷いた




『ところで、お前来年受験だろ?』




『そうだけど』




『どこ受けるんだ?』




『さあ』




さあって…進学校に通っているから国立大でも目指すのかな




『だから、無理はするなよ』




『余計なお世話』
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