危なくて…でも甘い放課後
折角人が心配してやってるのに…




まあ、この家に来た当初のシカトよりかはマシか




この前まではダイニングまで飯を運んでいたがそれも面倒になったので、カウンターに瑞希と並んで食べている




瑞希基準の味噌汁は俺にしてみれば塩が少し解けた水なだけなので、目の前には常に味噌が用意されている




『そんなに塩分を摂取してると早死にするよ』




瑞希がそういう




『心配してくれてんの?』




『いや別に』




俺が瑞希に話しかけることがあっても瑞希が俺に話しかけることなんぞ殆どなかったが、最近になって増える傾向にある




これまで忌み嫌ってきた保護観察制度だが、案外悪くはないと思う




食事中は大した会話もなくあっさりとしたものだった




いつものように瑞希を車に乗せて学校まで送り届け、俺も職場に行く




そしていつものように、仕事を始めようとしたら




ピロロ…




武田警視からだった
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