危なくて…でも甘い放課後
今度は俺の携帯から瑞希に電話する




『はい』




『あ、俺。お前なんでさっきぶつ切りしたの?』




『あ、さっきの電話あんたからだったの?』




『そうだけど』




『詐欺かと思ったし。で、用件は?』




ごめんなさいのごの字もねえのかよ




『今、お前の調書を作ってて両親の名前と生年月日、出身中学と小学校…まあ、他にもいろいろあるけど今はこれでいいや』




『父親の名前は平蔵、母親は慶子。生年月日は二人とも昭和35年…誕生日は忘れたけど。出身中学校は今の高校の中学。小学校は区立第三小』




『そうか。悪いな』




『これで終わり?』




『ああ。じゃまた』




『あ、ちょっと待って…』




『何?』




『好きな食べ物って何?』




『なんだよ急に…。好きな食い物?すき焼きかな?』
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