好きって言って
出会い

プロローグ

「さよなら。楽しかったわ。でも、もう終わりだから」



「おいっ!!ちょっと待てよ志乃!!俺が何したって言うんだよ!!!別れるって何なんだよ!!!」



男に別れを告げ、背を向けて歩いていたあたしは腕を掴まれて止まった。



「うっさいわね、あんたみたいな最低男とはもう縁切り!!終わりよ!!」


あたしは振り返って男に怒鳴った。
そして、男の手を振り払うと、また男に背を向けて歩きだした。

男はもう、追ってこなかった。

どうして世の中にはあんな男しかいないのかしら。
もっとあたしを夢中にさせてくれるような男はいないの??


つまんない。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop