拝啓、僕へ【短編】




「あなたは"今"生きてるでしょ?
そして"次"があるじゃない」




その女性はにっこり笑った。




僕は握っていた拳を
さらにぎゅっと握りしめる。




そんな僕を温かい目で
見つめながら言った。




「大丈夫よ。
あなたには心がある。
だから精一杯生きてほしい」




いつの間にか涙が頬を伝ってた。




会ったばかりなのに……
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