拝啓、僕へ【短編】




僕は震える肩で
コクッとうなづいた。




涙が止まらない。




なんで僕は死のうと
思ったんだろう。




いつの間にかそんなことを
考えてた。




そんな僕を優しく温かく
見つめながら彼女は言った。




「じゃあ私はもういくわ。
私は消えていなくなって
しまうけれど
あなたには思い出として
私がいる。大丈夫」




"大丈夫"……




その一言にすごく安心を
感じられた。
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