拝啓、僕へ【短編】




僕が死んだら
誰かが悲しむのか、
そんなことも思った。




僕には両親がいて友達もいる。




たぶん悲しむだろう。




でもすぐに忘れる。




僕と過ごした日々は
きれいな思い出となって
やがてなくなっていく。




忘れてしまう。




それは当然のことだ。




だから別に大丈夫。




僕が死んでも別に
たいしたことはない。
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