拝啓、僕へ【短編】
僕はエスカレーターで
上へ上がった。
屋上へ。
屋上では小さなカートなんかが
あったが屋上には
なぜか誰もいない。
平日だからかな。
でも人がいない方がいい。
僕はそう思った。
そしてゆっくりと白い柵で囲んであるところへ行った。
そしてその固い柵を握る。
ここを飛び越えて落ちれば
簡単に死ねるだろう。
僕は頭がおかしくなっていたのだろうか。
自然と恐怖は感じなかった。
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