雨×飴
ベッドをきしませ
息を弾ませる。
別にこの行為自体
嫌いじゃない。
さっきやってた
チャットみたいに、
一人の時間を紛らわすのに
ピッタリだから
「ッ…ハァ」
「莉乃、好きっ…」
悠クンの
珈琲の様な色をした髪からは
汗の雫がしたっている。
段々と二人の息が
荒くなっていく。
「ンァッ…イくっ……ンッッ―、」
行為が終わり
体を愛し合ったあたし達は
何も言わず夢に潜った。
悠クンの腕は温かいけど
やっぱりそこに
愛しさは感じなかった。