スキ。
大人気歌手・エリカ
-翔-

~文化祭当日~
「皆さん、今日はお招きいただき
ありがとうございます。
最高のライブにして見せます」
愛乃エリカ・・・。
まぁ確かに美人だけどな。
「おい梨奈!メイド服に着替えろだってさ!」
「翔!今行く~」
「やっば教室に忘れ物した!
取りにいかねーと・・・
ぶっ!!」
・・・ってぇなぁ。
誰だよぶつかってくる奴・・・
「ん?あんた・・・」
「いったいわね!何すんのよちび!!」
「愛乃エリカ!?」
「しっ!ちょっと来て!」
オレは裏庭まで連れていかれた。
「あんた、今は控え室にいないといけないはずじゃ・・・」
「さっき学校訪問してたときにどっかにケータイ落としたのよ!
さがすのよ。あんたはどうでもいいわ」
「・・・あんた口悪いな」
「なんですってこのチビ!!
口悪くたって人気NO.1歌手だからいいのよ!!」
なっ!
「何自分のこと人気NO.1とか言ってんだよ!
自慢かよ」
「うるさいわねいちいち!
事実なんだからいいでしょ!!」
まったく・・・ムカつく。
「まぁいいわ。私のケー番教えるから、
ちょっとあんたのケータイで鳴らしてみてくれない?
そうすれば見つかるわよ、たぶん」
・・・こいつ・・・自分のケータイ見つけるためにオレを利用とは・・・。
オレは仕方なくケータイを開いた。
「あれ、その写メの子!名前誰?右はあんたでしょ?」
「え、こいつは時川梨奈。オレの彼女」
「えぇ!?この子・・・超美人の割に男の趣味悪いのね」
「あんだってこらぁ!?!!!?」
「翔!あんたどこまで忘れものとりに・・・
えっエリカちゃん!!」
そこに現れたのは、梨奈だった。
< 49 / 65 >

この作品をシェア

pagetop