スキ。
-エリカ-

・・・私何やってんの?
翔と梨奈ちゃんの真っ直ぐな純愛を・・・
消す権利私にある?
確かに私はNO.1歌手だから。
ちょっと優しくすれば今までどんな男だって簡単に手に入った。
でも今回は違った。
翔は、簡単に手に入らない。
梨奈ちゃんっていう、越えられない壁があるから。
やっと本気で恋ができると思った。
でも、梨奈ちゃんという存在に出会い。
翔との関係を知り。
私の心は、大きく音をたてて崩れた。
『プルルルルルル.....』
梨奈ちゃん・・・出て―――――!
『はぁい』
あ・・・
「梨奈ちゃん?」
『あ、エリカちゃん・・・
ど・・・うしたんですか・・・?』
警戒心。
私に・・・むき出しね。
「あのね、私・・・わかったの」
『何がですか?』
「翔をあきらめる」
『・・・・・は??』
いきなりの言葉にとまどった様子の梨奈ちゃん。
「なんかね、わかったの。
私が入り込むスペースなんてないって」
『え・・・?』
そう。いつだって翔は梨奈梨奈で。
「無理なんだ。
翔はあなた・・・梨奈ちゃん以外に興味ない」
私になんか見向きもしない。
『・・・今までありがとうございました』
「え?」
なんで―――――――――――
『だってエリカちゃんが翔をあきらめたら・・・
もうエリカちゃんに会えないってことじゃない?』
あ・・・。
「・・・・・またいつか会いに行くわ!
ケー番、残しといてね!」
『はい!』

こうして―――――――――

私の初恋は

儚く散ったのでありました―――
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