お化け屋敷
「なっ!?なぜに2人がここに??」

と2人に声をかけると2人は声を揃えていった。

「「だってずっと家にいてもかなりつまんないし、ワイドショー見飽きたし。」」

「2人してワイドショー見てたんかい!?・・じゃなくて、だからって会社に来て誰かに見られたらどうするの??」

「「いや、俺ら(私たち)幽霊だから見えないし。」」

「・・そうですね。そうでした。」

「だから傍から見ると梨花は1人で廊下に棒立ちして独り言を呟いている怪しい女だぞ!!ガッハハハハハ!!!!!」

「ガッハハハハハじゃないよ!!もしかして仕事場来た?」

「いえ、まだですよ。広すぎて周るのは大変なんですよ。」

とにっこりと笑って奈那子さんは言う。

「とっとにかく、私は仕事場に戻りますね!!お昼休みに会いましょう!!」

と廊下全体に聞こえる位の大声で叫んだ。

叫んだせいで、廊下で首をかしげた会社員が何人かいたが、梨花は気づかなかった。

「恥ずかしい奴だ・・。」

と雄三が言った後、奈那子はボソッと

「雄三さんに言われちゃおしまいねぇ~」

と言った。

その時の雄三は、空のように青かったらしい。
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