双子のカレカノ恋する理由
「ん――っ……」
これは、キ……ス?
少し経って離れた唇。
「せん…せい…。」
「少しは意識してくれるか?」
「最っ低――!!」
ガラッ
あたしは水道で唇を洗った。
もう切れそうなくらい。
「美祢…?」
「拓海…。」
た…くみ…
「拓海ぃ…グス…」
「え…!?美祢!?何で泣いてんの!?」
「水木先生に……グス…キス…され…た。」
あたしのこと、キライになったよね…。
「おい、何やってんだよ。クソ。」
やっぱり、嫌われてるよね。
「クソ教師っ――!」
「きっと桜庭もキミのこと、飽きるよ。」