* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
「綾香、他の奴らは帰らせろ。」
男の顔からは、怒りが消え無表情になり、むしろ余計に私の心に恐怖が走る。
全身に鳥肌が立ち、恐れで震える私を見て、周りの女達は、声を上げて笑いながら出ていった。
今、この空間には、4人の男と私、綾香の6人だけ。
人が減り、温度が下がった空間が、さらに私を不安にさせる。
男は私に馬乗りになると、おもむろに制服のブラウスに手をかけ、乱暴に引っ張った。
プチプチと音をたてて、弾け飛ぶボタンが床に散らばる。
「やめて!」
男は無表情のまま顔を近付け、首筋へと舌を這わせる。
「や、やだ・・・。や、やめ・・・て。」
私の願いは聞き入れられる事無く、男の行為はどんどんエスカレートしていった。