* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
しばらくして、綾香が口を開いた。
まだいたのか!
魔性の女、綾香!!
「何故ですの?私達・・・、わたくしが、こんなにも柏原様の事を、お慕いしているのに。
それなのにどうして、この女の事になると、そんなに熱くなるんですか?
どうして助けに来たのですか?どうして、そんなに優しくするのですか!?」
もはや泣きそうな顔で、必死に訴える綾香。
私も知りたいよ・・・。
どうして助けに来てくれたの?
どうして、あんなに息を切らすほど、慌ててきてくれたの?
どうしていつも、私に構うの?
どうして、こんな風に優しくするの?
どうして、私の心を掻き乱すの?
・・・ねぇ、どうして?