* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
私は、柏原の胸元から顔を離し、そっと顔を見上げた。
丁度、柏原も私を見下ろしたから、目が合い、顔が熱くなっていくのが分かる。
胸がきゅんと音をたてて鳴いた。
もう!どうしちゃったのよ、私の心臓!!
すると同時に、柏原も顔を赤らめた気がして驚いた。
すぐにそっぽを向いてしまったから、気のせいかもしれないんだけど。
「なんで俺様が、そんな事言わなきゃいけないんだよ!」
出た出た、本日2度目の俺様理論。
でも・・・。
「私も・・・、知りたい。」
思わず、心の声が出てしまい、柏原が慌てて私から離れた。
あれ?テンパってます!?
明らかに動揺している柏原が、口を開いた。