* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
友情芽生える!
甘いコロンの香り・・・。
この匂い、好きだな・・・。
フワフワいい気持ちになって、落ち着く・・・。
ここは・・・、どこ?
ハッとして、目が覚めた私は、本当にフワフワいい気持ちなベッドの上に寝ていた。
「気が付かれました?」
体を起こそうとした私の背中を支えながら、知らない女の子が声をかけた。
いや、厳密には、確か会った事が・・・。
確か・・・。
「瞳ちゃん!」
私は、左の掌を右手の拳でポンッと叩いて言った。
日替わり彼女の、とはさすがに言えないんだけど。
「覚えてて下さったんですか?感激です!」
そう言って、瞳ちゃんは嬉しそうに微笑んだ。
2番目まではね、とも言えないよね?
でも、瞳ちゃんだけは気になる存在だったのは確か。
清四郎が連れ歩く日替わり彼女は、みんな派手目で、遊んでそうな女の子が多い中、
清楚な雰囲気の彼女は印象的だったから。