* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
むむむ?
私、こうゆう勘は、結構働くほうなのよね♪
赤い顔を、さらに赤らめる瞳ちゃんを見て、清四郎に恋してるんだって分かった。
って、日替わり彼女をしてた位だから、好きなのは当然か。
って、ちょっと待って?
幼馴染みなのに、日替わり彼女になってたの?
そう言えば、あの時はもっと、お互い余所余所しい感じだったような・・・?
今の私がマンガになったら、きっと頭の上をクエスチョンマークが円を描いて浮いているだろう。
「サラちゃん、ポーっとしてどうしたの?倒れた拍子に頭でも打った?」
そう言って、楽しそうに清四郎が笑う。
「倒れた?・・・そう言えば、私・・・。」
体育倉庫で帰ろうとした時、急に目まいがして・・・。
それからの事覚えてないや。
「ってゆうか、ここどこよ。」
当たり前のようにフカフカのベッドに座っているけど、辺りを見渡すと、
見た事も無いような、高級そうな置物や絵画が飾ってあって、
何帖あるか分からないくらい広い部屋には、これまた高級そうな絨毯が敷き詰められていて、
壁紙もカーテンも、どれも高そうなこの部屋は一体・・・?