* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
「いい感じの所、邪魔して悪いね。」
意味ありげに笑いながら、部屋に入ってくる清四郎の後ろに続いて、瞳ちゃんも入ってきた。
「いい感じなワケないでしょ!」
バツが悪くなって、ついムキになる私の後に、柏原も続けた。
「誰がこんな、超ドブス女と!」
とうとう、ドブスに『超』まで付いちゃったし(涙)
ブス→ドブス⇒超ドブスの、ブス三段活用!!
最上級に、けなされとるやないか~い♪
アホらしくなって、脳内髭男爵がワイングラスを鳴らしちゃったし。
優しい言葉をかけてくれたと思ったら、次は地獄に落としてくる柏原が分からない。
ツンデレキャラを狙ってるとか?
どうして私が柏原の事で、ヤキモキされなきゃなんないのよ!
「超ドブスで悪かったわね!あんたにどう思われようと、関係ないし!!」
「貧乳貧乏女のくせに、俺様にそんな口を聞くなんて、もう心配してやらないからな!」
怒り度メーターが、ぐんぐん上昇してきた私が発した言葉に、柏原も負けじと怒り口調で返してきた。