* 翼をください * ー俺様柏原の不器用Loveー
「ごめんなさい!気持ち悪いですよね、後をつけられるなんて。」
考え込む私を見て、顔を真っ赤にしながら慌てて謝る瞳ちゃん。
「ううん、違うの。そんな風に思ってくれて、嬉しい。こんな私で良かったら、友達になってもらえるかな?」
正直、学校の女の子とは合わなくて、一人でいいって思ってた。
でも、瞳ちゃんの気持ちが素直に嬉しくて、仲良くしたいって思ったんだ。
「本当ですか?!感激です!うぅっ。」
そう言って、瞳ちゃんは泣き出した。
「大げさだよ。それに、同い年なんだし、敬語はやめよう。」
「えぇぇぇっ!そそそうですか?分かりました、じゃなくて、わ、分かったです?違うな、えっと・・・。」
「あははは、瞳ちゃん必死過ぎ!徐々にでいいよ?」
私は、必死に格闘する瞳ちゃんが可笑しくて、お腹を抱えて笑った。
この感じ、なんかいいな。
今まで友達がいなかった私にとって、こんな風に女の子と笑う事、無かったから。
「サラさん、笑い過ぎですよ!」
プクっと膨れる瞳ちゃんを見て、また笑みが零れた。
。○〇。。○〇。。○〇○。○。。○〇。